最近読んだ本でおもしろかったのは富樫倫太郎氏の「北条早雲」です。
#本ブログとは全く関係ありません
これを書いているのは2025年のお正月なのですが、いよいよ中学受験の本番が近づいてきましたね。
#最後まであがけよ受験生
本日の話は少しニッチな話になります。塾を経営していたときに毎年一定数、中学受験で私立中学に進学したご家庭から「高校受験で再度やり直したい」という入塾希望(お問い合わせ)がありました。
だいたいそういうときは英語が弱いかモチベーションの低下がかなりのものになっており(いわゆる中学受験燃え尽き症候群)、これどうすんの?状態が多いのですが…。
#問い合わせいただく学年による
結論:英語ができるなら再受験あり
というのがいちパパの結論です。
もっと厳しい言い方をすると、英語ができない状態で高校受験をやり直したとて、未来の展望は開けず、それならば現在通学している私立中学(6年一貫)で最終的に私立大学の推薦を狙いにいった方が良い結果になるという考えです。
中学受験の最悪のパターンは「私立中学」に行くことが目的化してしまい、本来の大学受験までの道筋を見失ってしまうことです。
忌憚なく言わせていただければ中堅どころの私立中学は学力を伸ばすという意味で過度な期待は禁物です。あと、過去は名門、現在は…の学校も要注意です。
もう少し具体的に書くと、大学への合格実績が良くて高校受験からの入学生数が少ない、または中学受験しか受け入れてない=中学受験メリット◎(こういうところはたいがいトップオブトップ)。中学受験組と高校受験組の大学合格実績を分けて公表している=〇。大学合格実績を見ても内訳が不明=△(学力的な伸長に疑問がある)
といった具合でしょうか。先ほども述べたように教育理念や環境に共感を得て進学するなどは除外してあくまで「学力」にフォーカスしています。もちろん附属系列も除外です。
そんな中、高校受験でやり直したいと考えるのは△の私立中学の方が多いように思います
#いちパパ調べ
再度になりますが、△の学校群から高校入試をやり直すというのは英語が一つの指標です。これが公立中学のトップレベルと混じったときに遜色なくついていけるか。これができないと本当に苦労しかしません。裏を返すと大学入試においては私立中学に進んだメリットを何も感じることなく高校受験(トップレベル)組にあっさりと抜かれてしまいます。
最も危険なのが中学受験組は英語以外の科目のアドバンテージが大きくて、それによって総合得点では最初の方は公立高校受験組より上位に顔を出すのですが、中2くらいからそのアドバンテージを失う子は失ってしまうのです
中学受験あれだけ頑張っていても2年分のアドバンテージもありません
ここがいちパパがわが子を中学受験させるメリットをあまり感じない根本です。
もちろん、以前にも書いたように算数と医学部医学科という観点からは中学受験に勝るものはありません。したがって上位の学校であればメリットだらけともいえます。
でも現在の日本の私立中学の状況をみるにつけ、そんな高いレベルの学校ばかりとはとうてい思えません。
学力だけを求める時代ではないと思っています。これだけAIが進化し(いちパパも仕事の一部でAIを素人なりに使い始めています)、今後、文系の仕事がどこまで残るのか不透明ですし。良い大学➡良い会社が是とされる時代でもなくなっていくでしょう。
それでも大学受験はその後の人生の人脈やその他のところで活きてくるはずだと考えています。
そういった視点からも中学受験をどう考えるのか、そして私立中学から再度高校受験をやり直すのは本人にとって良いことなのかは熟考が必要です。
本日はここまで。お読みいただきありがとうございました。